大ブームの新日ファンにジャイアント馬場さんを知らない方々が大半でありつつあるから、昨日は現代ファンが集結したとはハッキリ言えない。むしろオールドファンが大決起を起こした。一番の印象は、セレモニーの登場の順番が完璧だった。単なるファンにはわからない。あの順番こそプロレスの醍醐味であり、歴史と伝統を重んじたやりかた。先祖を敬い、親を愛し、兄弟がいて、そこに子が生まれる。そこの心情を正すことが重要であり、そうして万別主観が生まれる。主役のブッチャーさんの一言がある。親を大事にしろ。わたしは昨日は、単なるオールスターでもない、いい試合とか悪いとかじゃない、思想、世界観を超えた、ジャイアント馬場教の大集会に思える。馬場教の大集会に、敵対流派の総帥が奇跡の来場であるから、神様二人が、別れてしまった宗派が時を経てまた繋がっているのを確認した。1972年から別れた二つの宗派。それはそれぞれ信じた道は間違いないのだと全信者が納得を思わさせられるときには、涙が溢れる。最後のドリーさんとブッチャーの時を40年以上超えた握手。プロレスは、深い。